ごろ太三昧

(雑種猫ごろ太の乳母日傘な日々)

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特別任務猫隊長 5


「名誉挽回、ヨシッ!」


「アッチの道もヨシ」


「・・・お腹減りマシタ」


それじゃオヤツにしましょうね


坊ちゃん、こっちに来てくださーい


ハーイ、立ってくださーい


「早く早く!」


「もっと食べタイッ」


「次はアッチだッ」


「ココでイイ?」


はい、握手~


「シーバってウマイッ!」


「次はソッチ?」





お伴の号令待ち侘びて、形勢逆転隊長。
名誉挽回成し遂げて任務続行隊長。見渡す限り以上無しだと午後の陽射しに温もった枯草の上佇めば、グーと鳴きたる腹の虫。
そんならお八つにしましょうとお伴がシーバ取り出せば、は忽ち歓喜して呼ばれるままに西東尻尾振り上げついて来る。いつの間にやら隊員が次々繰り出す号令で、口尖らせて懸命に立ち上がったり座ったり。
ご褒美嬉しや楽しやと次の号令待ち侘びて、形勢逆転隊長。

(もうひとつつづく)









【蛇足的補足】
クリッカーというモノをご存知だろうか?
握れば手のひらに隠れるほどのクリッカーのボタンを押すと「カッチン」(もしくは「ペッコン」)という大きなハッキリした音が出る。その音をいいこと(ご褒美のオヤツなど)と結びつけて、動物に色々なことを憶えてもらうために使う。
「カッチン」はご褒美の合図であり褒められている音でもあるのだと動物はちゃんと理解するので、大抵の動物はこうしたトレーニングをとても喜ぶ。
そもそもはイルカの調教に使われていたとか。イルカはクリッカーで水中からジャンプしたり、輪をくぐったりする楽しさを憶えるんである。
犬を飼っていらっしゃるかたには馴染みのある道具かもしれない。

「カッチン」がご褒美の音だと解かってもらうためにクリッカーを一回鳴らしてはご褒美を1つ差し上げる、ということを何日か繰り返すところからそれは始まる。
「カッチン」とご褒美が関連づけできたら、次は必ず簡単にできることを動物がするように誘導(であれば鼻先に棒や指を出して、が鼻で触れてもらうとか)して、出来た瞬間に「カッチン」してご褒美を渡す。
これを繰り返すと「うまくできるとカッチン=ご褒美が出て来て褒められる!」ということを理解するんである。
そうなったらシメたモノ(笑)。根気とちょっとしたコツは必要だが、猫だって喜んで少しずつ他の色々な動作(オスワリとかお手とかフセ)を憶えてくれるようになる。


(コレがクリッカー、黄色いボタンを押すとカッチン!と鳴る)

生後数ヶ月くらいからごろ太とワタシはソレを楽しんできたし、事あるごとにいろんなかたにクリッカーをお奨めしている。
しかし、猫にをさせたいのか?と問われたら
チガウチガウ!チガーーーウッ!!と声を大にしてお答えする。
イルカの曲やクマの玉乗りやトラの火の輪くぐりを見るのは面白いけれど、
よく訓練された犬が数字当てゲームをしたりすると感心するけれど、
海外では猫のサーカスなんていうものも存在していて驚かされるけれど、
ワタシは自分の猫にをさせたいとはあまり思わないんである。
猫というのは自由気侭な生き物でいてほしいという、個人的シュミの問題なのだ。

それならどうしてクリッカーの話なんぞするのかと言うと、クリッカーを使ったトレーニングは猫にとっても自分にとっても楽しいから。一緒にできる遊びのひとつなんである。
どんな遊びにもルールがある(から面白いのだ)。
クリッカー遊びのルールはと言うと

     1:乳母が坊ちゃんに(必ず解くことができる)問題を出すので、

     2:坊ちゃんは試行錯誤してその問題を解き、

     3:ちゃんと解けたらご褒美が出てくる!

     4:必ず坊ちゃんが勝って(問題を解いて)終わる

というもの。ルールを猫に理解してもらうためには(特に最初のうちは)、こちらが何をして欲しいのかという『問題』はできるだけ猫がすぐ解けるものが吉なので、

     ● ここに来て (指さしたところまで来る)

     ● すわって (いわゆるオスワリ)

     ● 立って (後足2本で立ち上がり両前足でワタシの腕に触れる)

     ● 握手 (ワタシの指にごろ太が片前足をのせる、いわゆるオテ)

     ● ハイタッチ (ワタシの手の平をごろ太が片前足を上げて触る)

     ● かかんで (四肢を折り曲げて座るフセもどき)

     ● 待ってて (その場から動かずにじっと待つ)

などを、順に憶えていただいた。「能動的に何かする」のは比較的易しいが、何もしない「待ってて」は解かるまでに時間がかかった。
オスワリやオテなどの動きはクリッカーなどなくてもできる猫がたくさんいる。そういう簡単な『問題』は、『新しい問題』がうまく解けない時に『解ける問題』として使うのだ。

ご褒美が嬉しいのは勿論だが、こちらが何をして欲しいのか自分で考えて試して『問題』を解くということも動物にとって楽しいらしく、そのこと自体も実はご褒美になる。
そして『問題』を出すニンゲンの側もかなりアタマを使う。猫がうまく『問題』を解くことができないのはこちらの出し方が悪いからで、どうしたら猫が『問題』を解けるのか考えること=実は猫にどうやって伝えるか考えることなんである。
つまり、これは猫と自分とがうまく意思の疎通を図る練習なのだ!

本来のクリッカートレーニングには幾つか鉄則がある。その中の

     ○ クリッカーを鳴らす以外は声を出さない

     ○ 身振り手振りなどでヒントを出さない

などはワタシは全く無視している(笑)。
前述したようにワタシはごろ太にをしてもらいたいワケではないのだ。
ゲームを楽しくするためにごろ太が『問題』を解いて終わらせたいし、声や手の動きがヒントになるのであればどんな言葉や手振りが彼にとってのヒントになるのか試すうちに、ある程度だけれど自分の思っていることが猫に明確に伝わる瞬間が解かる。
そうなるといかにしてヒントを出すか考えることがヒジョーに面白くなるんである。
ワタシはそれぞれの動きに名前と手振りをつけている。
手振りは手のかたちや手の平の向きや出す位置に変化をつけたもの。ごろ太が『問題』を解けたときヒントになったと思われるものを名前と組み合わせて特定の動きを指示する『号令』の働きをしている。

ついでにごろ太の「」は、どれもお利口な犬がビシッと決めるのとは違って不完全なんである。「握手」なんて両手ですることもしばしばなのだが、人に見せたいのではなく遊びだからいいのだ!こちらがして欲しいことを当てるゲームだから、当たっていれば不完全でいいんである(笑)。
そうして、場当たり的に我が家のゲームのルールが出来上がっていった。

ごろ太との間にゲームのルールが確立できたのちは、「」を磨くのではなく猫らしい動きができるような屋内での遊びを色々考えた。
中でもワタシが家の中の何処かに隠れて彼を呼ぶ「かくれんぼ」や、50センチほどの等間隔に並べた数脚の椅子の上をワタシのいるほうに連続でジャンプして渡る「ぴょんぴょん」などはかなり楽しかった。(写真は撮れないけどね)
ちなみに指差したところに飛び乗るときの号令は「ぴょん」(笑)。
新しい号令を思いついて出してみると、ごろ太は試行錯誤して「こうかな?」「コレ?」などと色々なことをやって見せてくれることがあり、それが面白いと採用になったりして、猫と一緒に遊びを考えるんである。

ついでにクリッカー遊びは、オヤツをあげるいい口実でもある。
ごろ太には、明確な理由なくオヤツを出すとそれをアテにしてハンストしたりするいやらしーい暗黒面があるので、オヤツをあげたくともあげるタイミングが難しいのだ。

飼い猫というのは我々が思うよりも退屈している。
喰いっぱぐれのない安穏な暮らしは約束されているが、日常で刺激になることは少なく、アタマを使って解かねばならぬ『問題』というものもほとんどない。
それはひとつのシヤワセのカタチでもあるのかもしれないけれど、たまには猫と一緒に『問題』を作ったり解いたりするのも悪くないはず。
『問題』を解くことで飼い猫に不足しがちな達成感も味わえるし、お留守番の多いひとりっ子には特にお奨めなんである。

ニンゲン2人がそれぞれクリッカーを持って別々の部屋で交互に猫を呼んで行き来させれば楽しく運動不足の解消だってしていただける。
モチロン鉄則をキッチリ守り、あなたが歩く足許をくぐりながらの8の字ウォークとか、輪っかをジャンプしてくぐるなどの王道の芸猫にすることだって夢ぢゃないかも!
(そういう芸が見事完成したアカツキには是非饅頭にも見せてね!)
品種としてはシャム系の猫の性格がクリッカー遊びに向いているのだとか。

猫とお散歩したいというかたにも(猫との散歩はリスキーなのでワタシはあまり積極的にはお奨めできないけれど)、スムーズな意思の疎通や、飼い主の声と動きに注目させるためや、何よりもより仲良くなって結びつきを強めておくためにも、クリッカーゲームはお奨めです。ハーネスの練習にも役立つかも。

但し!初めて外に猫を出すような状況下では猫はとても緊張したり興奮したりするので、クリッカーを使って散歩の練習をするというのは難しいと饅頭は思います。
だいたい、慣れない外(=アウェー)においては猫はご褒美のオヤツにすら目もくれません。ドキドキ・ビクビクしているようなときにはソレドコロジャナイということなんでしょうね。
外でクリッカーゲームが楽しめるのは、猫が外を怖がらなくなってからだと思っておくほうが吉。

でもごろ太が外を散歩することに慣れてからは、散歩中にちょっとした遊びを楽しめるし、住宅地を散歩するためにどうしても守らねばならないルールを彼に解かってもらうためにも、クリッカーで培ったコミュニケーション法は結果的に散歩の折にとても役に立ちました。

それから、猫を保護して里親を募るようなときにクリッカーでオスワリやオテができると、そのことによって早く里親が見つかる可能性もあるかも。
その場合には、特定のヒトの声ではなくあくまでもクリッカーの音だけに反応してくれるほうが良い(クリッカーさえ使えば誰が相手でもちゃんと反応しやすくなる)ので、『鉄則』を守ったほうがいいかもしれません。



クリッカートレーニングについてもっと知りたいと思ったかたにはこの本がお奨めです。→
著者のカレン・プライア氏は『 罰 』によらない動物のトレーニング方法を模索して、イルカにクリッカートレーニングを始めて成功させたすごいヒト。

彼女が動物行動学に基いて編み出した方法のおかげで、トレーニングは動物たちにとって生き甲斐となるような楽しいものになったんである。

数少ない猫に特化したトレーニング本の中でも、文章も内容も解かり易く、クリッカートレーニングをするしないに関わらず、へぇ!とかほぅ!と思うようなことが書かれていて、読んでいて面白いです。

(アマゾンの回し者で御免(^^;)!)


ところで、特別任務中に不完全な「芸」をご披露した隊長は、実は今ではクリッカーは使っていない。「褒めながらご褒美」のルールは守っているが、指導書にある鉄則のうちの2つを無視して遊んでいるうちに、彼はクリッカーの音よりもワタシの発する号令や褒めコトバのほうによく反応するということが解かったんである。
実際、羅列した「芸(?)」のうちの「握手」以降を彼はクリッカーなしで習得した。

けれども最初にクリッカーを使ったことには大きな意味があったように思える。
なんというか、ちょっと特殊な音なので動物に解かりやすいような気がするんである。
しかし、何故か真っ黒いクリッカーを選んでしまったので、時々机の引出しを開けた瞬間「ひいぃッ!まさか御器噛ッ?!」と焦るのよね・・・ははは(^^;)。
(必死の更新のクセに巻物で御免~!)




(関連記事>特別任務猫隊長 1234・5・6




【お詫び】
諸々の事情により、いただいたコメントへの個別のお返事できず不義理しております。
コメントのお返しもできなかったりできなかったり、できなかったりしてます(^^;)。
それでも、とコメントくださる方、嬉しくありがたく拝読させて頂きます。

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ヒーヒーガンバッテ週2回(月・木)更新中(笑)。
その間コメントのお返事は絶賛(?)お休み中。読み逃げは常に大歓迎中~。
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| 外出猫 | 20:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

こういうの根気が必要よね~やってみたいとは思うけど、
そこまで時間が取れてないなぁ・・・と思ったけど!
さくらちゃんが出来るわよ!
ここにおいで、とか、ここ登って!とか。
ご褒美は全部腰ポンポン。ワハハ。
かっちゃはそこまでは出来なくって、自分がポンポンして欲しいときに、
ポンポン場に登って主張するって感じ。
うに玉持って来い、を覚えさせたいんだけどな~

| リヴ | 2013/03/26 12:05 | URL | ≫ EDIT

こんにちは

そうなんですねー
クリッカーですか!
隊長は我が家のコテじい(犬)より芸達者ですよ!!

最終的には隊長と乳母さまみたいに 
声で理解できるようになるほうが
温かみがあっていいなぁーって思います(^^)

今からでも 我が家のうずらで挑戦してみるかな??

| うずら母 | 2013/03/27 13:23 | URL | ≫ EDIT

凄いです。。。
わかりやすい説明、興味を持ってもらえる書き方、伝えたいと思うことをこの程度の長さにまとめ、表現できること。
私は果てしなく長くなってしまうのと、話があちこちに行きすぎて分かり難くなり、書いては挫折しての繰り返しです。。。
とても勉強になりました。

ちなみに、私も黒いクリッカーをキッチンの引き出しにしまっていて、心臓が止まりそうになったことが一度や二度ではありません(笑)

| Happy Cat | 2013/03/27 20:14 | URL | ≫ EDIT

ああクリッカー…すっかり忘れてました!
薄皮饅頭さんのところは日々努力をされていたのですね!
こちらにもクリッカーの本、売ってるんですけどね~。
遊びとして。ねえ…。
そうですよねえ。
この1週間の間も私たち両方が病気だったもんだからあんまり遊んであげられてなくて、退屈じゃないかなあと心配に…。
まあこういう場合は仕方ないですけど。
興味はあるなあ~。
シャム系が得意と聞くとますます…。
なにしろうちの子たち、しゃべりませんからね~。
それでもまあ意思の疎通はある程度で来てるんですけど…ね。
う~ん。まあ例によって悶絶体質なんで始めるまでには時間がかかるかと思いますが…。いつか~!やってみたい。


ごろんごろんと良いですねえ…。
こっちには春は来ないって決めたみたいです。
ええ、もう今年は衣替えもしなくていいっか。みたいな。

| kotora | 2013/03/28 05:22 | URL |















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