ごろ太三昧

(雑種猫ごろ太の乳母日傘な日々)

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麗しき百合罪な花


こちらを見上げるスカシユリは、はっとするほどキレイだけれど

100806-2.jpg
丈低く咲いた花はカタセの顔のすぐ横で揺れる

100806-3.jpg
優しい香りのカノコユリは2M伸びることもあるけれど


ユリなどお構いなしに茂みに入って


立ち上がってみたり


時には攀じ登ってみたりもするから


「とってもキケンデス!」




げに麗しき百合の花、まこと悩まし罪な花。
先日ユリについての記事を今週中に書きます!と宣言したことを危うく忘れるところだった記憶喪失体質のワタシだが、ギリギリで間に合わせることができた。
最近ではご存知の方もずいぶん増えたはずなのだが、

ユリにとっては猛となる危険な植物です。

で、どういう風になのかというとても真面目なお話をこれからします。
どのくらい真面目なのかというと文体が変わってしまうほど真面目。


そもそもにとってとなり得る植物は我々が考えるよりもとてつもなく数多く存在します。それは肉食動物として生きてきたが、植物由来の成分をうまく代謝できないから。
と言ってもお腹を壊す程度のものから命を落とすものまで色々なのはニンゲンの場合と同じですが、お腹を壊す程度のであっても長期間摂取し続ければ、小さな肝臓に素が蓄積されてやはりは命を落とすことになります。

小さなの身体の中の小さな肝臓はあまり働きがいいとは言えないし、身体の大きさを比較すればニンゲンにとってほんの少しの量であっても猫には多量になります。
ですから、何もユリばかりが悪者というワケではないのですが、植物の中でも猫にはかなり危険なものなので別枠で取り上げたという次第。

もしもユリを経口摂取してしまった猫は2時間以内に激しい嘔吐, 抑うつ, 下痢, 脱水, 食欲低下などの症状を発症します。猫の尿の中に病的な沈殿物が出始めるのが18時間後、それによって尿細管が変性を起こし、1~3日後には急性腎不全になってしまいます。
やがて胃腸障害や循環器不全, 視力障害, 全身麻痺などに次々に襲われて猫は大変苦しんで命を落とします

それでは、ユリのどの部分がいけないのかというと花粉から根っこまで全て
どの程度の量食べてしまうと死に至るのかという目安はユリの葉1枚だそうです。
毒素に対する耐性には個体差がありますから、身体についた花粉を舐めただけで死んでしまった例もありますし、ユリを活けてあった花瓶の水を飲んだだけで中毒症状を起こす猫もいるそうです。自分の家の猫がどの程度の量まで大丈夫かなど判らないのです。

ユリ中毒の猫を助けるには最低でも摂取から6時間以内の治療が必要だそうです。
(6時間経過以前から治療を始めても、摂取した量によっては助からないらしい)
グルコースとインスリンを投与して毒素の入った肝臓の働きを助け、活性炭と輸液による利尿で毒素の体外排出を促したりする治療を、BUNやクレアチニンという数値が正常化するまで行うのだそう。無尿の場合には腹膜透析なども行われるそうです。
それだけ大掛かりな治療を行っても生還できる猫は極僅かで、仔猫であれば絶望的
治療開始が18時間~24時間以降に遅れたような場合や無尿の場合には助からず、腎尿細管の上皮細胞が壊死を起こして死に至ります。
また、ユリの毒は猫の身体に不可逆的ダメージを与えるらしく、もし生還できても予後が良くないという話も聞きます。ずっと病気で苦しむのです。
もしもユリを経口摂取したことを我々が知らなかった場合、獣医さんが原因を特定することも難しく治療が遅れます。
つまりユリを食べた大多数の猫は命を落とすということになります。

ユリとひとくちに言っても種類は色々ありますが、ユリは総じてNG
その中でも特に危険といわれるものを挙げておきます。

      ● オニユリ
      ● コオニユリ
      ● ヤマユリ
      ● カノコユリ
      ● テッポウユリ
      ● スカシユリ
      ● ヘメロカリス(キスゲ, ワスレグサを含む)


またオリエンタルハイブッドと呼ばれる交配種のグループ(有名なカサブランカなど)はヤマユリなどと同じ括りになります。
これまで猫に有害な植物としてツツジアジサイ観葉植物のお話をしたときには毒素となる成分まで記述していたのですが、ユリの何が毒なのかは不明。どうも特定されていないようなのです。特定されていないということは解毒剤も当然判らないので、治療はひたすら毒素をまるごと排出させる方向しかないのだろうと思います。
まぁ解毒剤があったところで猫に使っても安全なものかという問題もあるのですが。

猫はわざわざ好んでユリを口にするようなことはないのですが、身体に花粉がつけば間違いなく舐めとってしまいます。また、葉や茎などが折れればそこから汁が出ますから、その汁が身体につけばやはり舐めてしまいます。
ユリに直接触れなくても、ユリの側の植物に花粉がついていることもあります。
ユリの草丈は種類によってまちまち。栄養不足のスカシユリは、ちょうど猫の顔の高さのあたりに花をつけることもあります。カノコユリは2メートルまで伸びることもありますが、強風などで倒れれば花は猫が簡単に触れられる高さに来ます。
のない方や猫を外に出さない方も、花瓶に飾ったユリの花で遊んでいるうちに葉を齧ってしまったり花粉を舐めてしまったり、花瓶の水を飲んでしまったりという危険があるのです。
更に悪いことにはユリは枯れてもその毒素は失われないのだそう。

ユリは猫の手の届くところに置かないのがイチバンです。

そう言いながらにユリを生やしてそこで猫を遊ばせているワタシは大馬鹿者!
毎年花が咲くとオシベを切り取ってしまうのですが、切り取り忘れたままごろ太とに出て、ヤモリが居た!と格子を登る彼がまちがってユリに触れぬよう慌てて太腿にのせてへらへらできる話ではないのです。

ユリの花はとてもきれいで香りもあって昔から大好き。ユリにだって命があり、本当はそこで生きているだけで猫の敵ではないのです。
そんな思いのもと、ごろ太が我が家に来て3年もの間ユリを見るたびに悶絶してきたワタシですが、本日こうしてユリの記事を書いたことを良い機会として今年の秋にはアパートと実家ののユリにご退場いただくことにしようと思います。
球根を掘り上げてお花の好きな方にもらってもらおうかな。

外猫を飼っているという方、くれぐれもご近所でユリを植えていると言って腹を立てないでくださいね。その方は猫に危害を加えたくてユリを愛でているわけではないのです。
そして外にはユリだけではなく猫に危険な植物がまだまだたくさんあります。それらが外を歩く猫に害を及ぼすかどうかは出たとこ勝負なのです。
また、ユリの毒を利用して猫用の毒餌を作る輩がいるとかいないとか。不愉快な話ですが、そのことにも腹を立てるよりも先にまず、猫にどんな危険があるのかきちんと知っておくこと、そして自分はその危険にどう対処するのか(猫は絶対に外に出さない, ユリはに植えない, 花瓶に活けない, あるいはうまく折り合いをつけて両方を楽しむなど)、それぞれの最良のやり方を考えることが大切だし、猫の飼い主の責任なのだと思います。



坊ちゃんこれからも安全に楽しく遊ぼうね


「ハイッ」


最後に蛇足ながらもうひとつ。
ユリというのは単子葉植物、つまりタネから出た芽は双葉ではなく1枚の葉っぱしか持ちません。その葉は細長く、幼苗はしばしばイネ科の草と見間違えそうになることもあります。
タカサゴユリやテッポウユリはよくタネをつけ、そのタネは思うよりもずっと遠くまで飛びよく発芽して殖えます。
もしもお出かけの帰りに猫に草なぞ摘んでお土産になさる方がいらっしゃったら、必ずイネ科と確信の持てない草はどうぞ摘まずにおいてくださいね。




【お詫び】
現在、コメントへのお返事はできる範囲でですが翌日の記事の最後でしています。
コメントのお返しもできたりできなかったり、できなかったりしてます(^^;)。
それでも、とコメントくださる方、嬉しくありがたく拝読させて頂きます。

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*むぎわらさんの耳にくっついてた物体については引き続き調査してみます。また会えるかなぁ・・・。
  ときどき近所の猫寄せアパートに来るボランティアさんとばったり会うので、そのときに訊ければ
  一発でわかりそうなんですけどね。なかなか会えないのです。
  でもそんなに心配するようなものじゃないとなんとなくわかってウレシイです。

  気化熱を使って涼を取るって、案外といろんな動物がしてますよね。小鳥だって水浴びするし。
  どこかの動物園(だっけな?)のカンガルーが、水をはったバケツを置いておくと、自分でそれを
  ひっくり返してやっぱり気化熱で涼を取るという実験してたのを昔見た憶えが・・・。
  カンガルーの場合は習性というより学習による行動だから、たいしたもんだ!と膝を打ちました。

  沙漠にいた猫は砂浴びもしただろうけれど、地面って暑いときに掘っていくとひんやりしたトコが
  出て来るし、寒いときは地面の中のほうがほんのりあったかい。
  だから砂漠を掘って、冷たい砂やあったかい砂浴びたりしてたかもしれないなぁなんて思います。



  昨日のコメントへの個別のお返事はお休みでーす。

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| 無病息災願えども | 21:00 | comments:14 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

有難うございます。
良い勉強になりました。
家の猫は外には出さないのですが、これからは百合の花を
飾るのは止めます。
花粉が怖いですものね。
ごろ太ちゃんのお散歩も気を付けて下さいね。

| 萌猫 | 2010/08/06 22:34 | URL |

お坊ちゃんホントに可愛いですねv-10
私のほうが「ゴロニャン」てしたくなりますよ(*´艸`*)
ユリの花は猫に猛毒というのは、私もなんかで読んだことが
あります。以後ユリの花とは縁を切りました。
好きな花なんですけどね~(´-ω-`)

今日はサーバ障害ですかね、うちも巻き込まれた感じデス・・・
表示に不具合がありまして・・・( ´д`ll)
ホントすみませんでした<(_ _)>

| Mimy | 2010/08/06 23:22 | URL |

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| | 2010/08/07 00:02 | |

ユリは危険だと解ってても、ここまで危険なのはあまり
知られてないのかもしれませんね.....
改めて勉強になりました。
ありがとうございます。
日本だと花束によく見かけるけど、ゴージャスだけども
気をつけなくちゃいけませんね。
それに花はよく知ってても、葉だけで見たら解らないかも....
私は知識がない分、うかつに手を出さない方が良いわ。

| mogu07 | 2010/08/07 00:05 | URL | ≫ EDIT

ひゃー、ゆりってそんなにこわいのね!!
気をつけます。どうもありがとうございます。

| anemone | 2010/08/07 00:11 | URL | ≫ EDIT

うわ…。
薄皮饅頭さんこそ獣医さんに!是非!
詳しい~!
ありがとうございました。
その昔、実家の猫が頭につけていた黄色い花粉…。
あれがゆりじゃなかったことを祈りたい。
っていうか、そうだったら大事でしたよね…。
こちらではゆりが高いので、めったに買わないし、匂いがね、だめなんですよ。きれいだな~と思うんですけど、狭い室内ではにおいがきつすぎて。
で、ほとんど買って活けたこともありません。
幸いにも。
それ以外ではよく花を買って活けているから…。
気をつけないとだめですねほんとに。
食べるつもりはなくても必ずにおいますもんね。
におって花粉なんてついちゃったらそれも危険な場合があるわけだし。
気をつけます。
ほんとにありがとうございました…!!!

| Kotora | 2010/08/07 00:30 | URL |

とっても詳しい記事をありがとうございます!!
勉強になりました。
花粉だけでも危ない・・・、ああ、うちの庭のスズラン、今度生えてきたら根っこごと引っこ抜きます!!
そういえば、スズランをギョウジャニンニクと間違えて中毒起こした、死亡した・・・などの話も聞きますから、人間にとっても危ないとは分かってても、花粉のことまでは考えたことなかったので、今回の記事を読ませていただいて本当によかったです。
気をつけますね!

| alpenkatze | 2010/08/07 01:06 | URL | ≫ EDIT

ユリは花粉だけでもコワイもんねー・・・
でもさー、にゃんこって意外と危ないものには近づかなかったり、微妙によけてたりするよねー(*゚ー゚)(*。_。)ウンウン
にゃんこのいるお家にお花送るときもユリは特に気をつけてるけど・・・獣医さんから贈られたものでユリが入ってるの見ると???だよ・・・

| Gavi | 2010/08/07 02:00 | URL | ≫ EDIT

ユリ情報ありがとうございます!

猛毒とは・・怖いですね。。人間にとっては何でもないものなだけに無知だと大変な事態を招いてしまいそうv-356
猫チャンに対してのご研究の深さにいつもながら驚かされます。
私ももっと知って我が家の2にゃんの快適な生活を送れる様にしたいです。

| KUNSTHALLE | 2010/08/07 09:47 | URL |

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| | 2010/08/07 09:54 | |

私もユリの花は大好きなんですよ。でも、猫にとっては危険極まりないんですよね。
ニンゲンも外に出れば危険がいっぱいですが、猫も同じですよね。でも、薄皮饅頭さんの厳しい管理下のもと、坊ちゃんは安全に楽しく遊べますね。頑張れ、薄皮乳母。
いつも詳しい情報をありがとうございます。

| myaumyau | 2010/08/07 10:51 | URL |

昔、猫も犬も居ない生活をしてた頃、
私の部屋はジャングル状態でした。
観葉植物が大好きで、大きな鉢やガラスの器等に植え替えたりして
家に居る時は、日差しを受ける場所に移動したり
物によっては避けたりと、おバカな事もしてました。

でも今は、一鉢もありません。
唯一あるのはミニサボテンが6ケかな?
変わったものです。

後、気を付けなくてはならないのが
仏壇のお花ですね。(菊もダメでしたっけ?)
仏壇には上がらないよう、注意してるのですが
不在の時はどうかしら?でも入った形跡が無いので・・・
今の所大丈夫かしら?

庭は、ツツジ、紫陽花、ヤマユリも少し咲きます。
何回が脱走しましたが、その辺は大丈夫だったかしら?
散歩の時はすぐに抱きあげて、道を渡っちゃうので
近寄る事は無いですね。


| 元気猫 | 2010/08/07 15:02 | URL | ≫ EDIT

薄皮饅頭先生~ッ、たいへん詳しいご説明ありがとうございました★(*^-゜)v
ユリが危険っていうのは知っていましたが、
乳母様のおかげでよーく理解できました!

散歩する坊ちゃんにとって外は危険がいっぱい。。
でも乳母様の細心の注意で安全確保!ですよね。
なんたって、『ごろ太お坊ちゃま』ですからね~!!
これからも安全お散歩をよろしくお願いします(*^^)v

| woobee | 2010/08/07 17:33 | URL | ≫ EDIT

ユリ警報&カリカリ情報、ありがとうございます。
母が存命の頃は、庭や道路端、家の中は切花とありましたので、
今までの猫達はもしかしたら・・・・。

毒成分が判らないというのが怖いですね。
ネギ類と同様、ユリ根などは人が食べる物なので、
うっかりうちの雑食君にあげてしまいかねません。
やっぱり雑食は止めかな。

| REI | 2010/08/07 21:06 | URL | ≫ EDIT















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