ごろ太三昧

(雑種猫ごろ太の乳母日傘な日々)

2010年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年04月

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手掛かり朧春霞


「今日も万事異常ナシ!」


「・・・だと思いマス」


「さて、あと少し・・・」


「む?」


「誰か居る?」


「・・・気のせい?」


「むむ」


「・・・異常ナシッ!」


「やっぱり気になる」


「モシモシ?」




もやもや霞む手掛かりに、漫ろ歩きの隊長。
南と西の間から雲の塊両手で押して風がこちらへ駆けて来る。霞み深まる春空でお陽さま些か翳れども、アスファルト踏む足の裏うっすら温もる坂道を隊長と下りゆく。
我が家を囲む一角をぐるりと廻った限りでは万事順調異常なしだと威張った後で隊長は、ちらり見上げた隊員と答え合わせて確かめて、玄関先まであと少し。

悠々とした足取りでゆけばフェンスの向こう側、の形の気配がしたと隊長が立ち止まっても最早姿はみつからぬ。答え合わせに気を取られ他所見をしていた隊長を、先に見つけてやれやれと隣の庭の物置の裏手のほうへと消えたのは丸いお尻の雉ノ介

発見遅れた隊長はなんとか失態隠そうと、異常はないと誤魔化して再び進む目の前に心残りが漂って漫ろ歩きとなりにける。もやもや霞む視界の悪さに堪え切れずに立ち上がり、フェンスの中を覗き見たるも千両の葉が揺れる中朧に残る手掛かりは風で薄れるばかり也。

「このニオイは・・・」




*鴉は面白がって向かって来ることもあるので出くわすとヒヤヒヤ。昨日のように距離が離れて
  いると比較的のんびり見ていられますが、やっぱり用心しなきゃですね。
  以前向かいの家のフェンスに来たときは至近距離だったので緊張してピリピリでした。
  鴉を敵に回したくないのでヘンに気を引くようなことをしないようごろ太の動きに注意しつつ、
  頭上の鴉を警戒しつつ、写真も撮りつつで隊員は大忙し(^^;)。

  窓から見える鳥にはアニャニャニャとかカカカとか言うごろ太ですが、そういえば外ではあまり
  そういう声を出しません。緊張していて隊員に教える余裕がないのかも。

  狩猟本能はの魅力でもあるけれど、食べるに困らぬ飼いの殺生は我が家ではご法度。
  狩りの欲求は遊びで満たしていただいてます(笑)。

*ご心配いただいて感謝しつつも、まだへろっててコメント残せなかったりしてます。
  風邪の引き始めっぽいので本格化する前に治しちゃおうという魂胆。寝込むほどではないの
  ですが頭ガンガン。無理のきかないお年頃になっちゃうとツマラナイですねぇ。
  あたたかなお言葉ありがとうございます。ココロがあったまって早く良くなれそう!




【お詫び】
諸々の事情により、しばらくコメントへのお返事をお休みさせてください。
コメントのお返しもできたりできなかったり、できなかったりしてます(^^;)。
それでも、とコメントくださる方、嬉しくありがたく拝読させて頂きます。

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遠吠え鴉勘九朗


「大きな鳥ダ!」


「気づかれないように・・・」


「ヨシ、張り込みデス」


「みんなどこーーー?」


「ナンカ言ってる!!」


「・・・・・・・・・・」


「むっ?!」


「行っチャッタ」


「飛んでっチャッタ」




仲間に呼びかけ耳澄ます遠吠え鴉の勘九朗。
時折吹く風冷たけれどもお天道様に会えたとて警備に精出す隊長のもたげた首を竦ませたのは、不意に頭上を横切って翼の音も喧しくアンテナの上舞い降りた大きな黒い影法師。
さては怪しき黒い鳥、隊長は身体も低く屋根に攀じ登り突如張り込み開始する。

日差しに誘われ仲間と共にいざ遠足と洒落込んだのにうっかり何処かではぐれたか、の見張りを気にもせず遠吠え鴉の勘九朗。嗄れた声で喚いては返事を待って耳澄ます。
遠くでカアと応える声に安堵したのか勘九朗、これから何が起こるかと固唾を飲んで見守っていた隊長を置いたまま今すぐ行くと飛び立った。

期待外れの隊長は置いてけぼりで屋根の上、不憫なほどの落胆ぶりにこれは誠に手詰まりとポケット探る隊員の困窮救った雀の子。

「む!スズメ?!」





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探知機誤作動中


「ふんふん」


「おいしいのないカナ」


「むむー・・・」


「ナイ」


知らぬ間に蕾抱えたテッセンが背伸び


「ソレ、食べられナイモン」


「アッチを探そう」


飛行機雲も伸びてゆく


「コレでもイイや!」




サラダがないと誤作動し、不良探知機暴走す。
千々に乱れて移ろい易き春の女神のご気分に、降った晴れたと振り回されてもほんのいっときお昼前、お天道様が顔を見せれば、は忽ち上機嫌。明るく澄んだ春の日映す緑の中に分け入って、そろそろ生えてもいい頃とサラダ探知機動かせど、あるのは露ばかり也。

からから乾いて錆びついたテッセンの蔓に目を遣れば、いつの間にやら蕾抱えた新芽がぐいと背伸びして、何処でその花開こうか仰ぐ空には青さが戻り飛行機雲も伸びてゆく。

テッセンなんぞ食べられないと場所を移した探知機は、お目当ての物みつからずただもどかしさ増すばかり。眩い緑に気を取られお附きが余所見しているうちに誤作動起こして暴走し、あんぐり開いた口の下これでもいいとクロッカス。

あーっ、食べちゃダメェーッ!





【蛇足的補足】
クロッカス(サフラン)は主に根茎(球根)部分が毒とされているが、我が家では念のため葉も齧らないでいただいている。
イネ科植物がふんだんに茂っている季節には目もくれぬ葉っぱでも、お目当てがみつからなければやたらと齧ろうとする悪癖がごろ太にはあるらしい。
もちろん、この直後撮影は中断。これでもいいやと妥協したサラダに残念ながらありつけぬまま、彼は強制撤収されたのだった。お気の毒さま(笑)。


*ちょっとへろっててコメント残せなかったりしてます、ぼちぼちペースでゴメンナサイ。




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| 庭と猫 | 21:00 | comments:17 | trackbacks:0 | TOP↑

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春の憂いの曇空


「むーん・・・」

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「ナンカ今日は」            「気が乗らナイ」

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「いや、任務だよナ」

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「まぁいいか」              「平和だし・・・」

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「・・・隊員」

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「今日は止めマス」

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「巡回終了デス」

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「ココ開けてクダサイ!」




淡く微睡む春陰に、瞼重たし隊長。
今日も行くぞと張り切って出掛けたまでは良かったが、空に棚引く薄雲はいつの間にやら幾重にも重なり合って垂れ込めて、気怠い空気で満たされた通りは淡い陰の中。
コンクリートの三和土の上を数歩進んでみたものの、何だか遣る気がついて来ないと浮かない顔で隊長、背丸めて立ち止まり、どうしようかと思案する。

たとえ雨でも嵐でもこの町内の治安の維持は自分に懸かっているのだと一度は思い直したが、ますます折り重なってゆく物憂い春の雲の下、向かいの家の庭先の咲きくたびれたパンジーが風に揺られてこくりこくりと居眠りするのを見るうちに、催眠術にかけられて瞼も重くなりにけり。

今日は止めたとドアを入って制服脱いだ隊長、隊員続けと呼びつけてベッドの上に座り込みパトロールよりマッサージだと顎を突き出し為たり顔。

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マッサージの日デス」

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「むふふーん」




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ボンレスゴロン


「むっふふん」


「フンッッ!!」


「ナンカ、チョット」


「お腹キツイ?」


「きえェーイッ」


「ググッ!もしや」


「コレのせい?」


「ねろ~ん」


「グッ?もう1回」


「べろ~ん」







*お彼岸明けた菜種梅雨の止み間、玄関前にて ( #18/100 ) 



絡げた紐に締められてボンレスハムか叉焼か。
雲棚引いてうつらうつらと夢見心地でいるような、白く霞んだ春の空。嵐の夜に雷の轟く音を聞いたから、そろそろ花見の舞の稽古を済ませておかねば間に合わぬ。
コンクリートに転がって、大きな桜の木の下でどんな踊りを舞おうかとあれこれ試してみるうちに、お伴引っ張る大事な紐がぐるりと腹に絡まってボンレスハムか焼豚か。

坊ちゃん気にせず転がるが、ここは大事な振り付けと腹に力を込めるほど何故か動きが侭ならぬ。お供が紐を指差すと、なるほどこれかと肯いて自分のシッポつかまえてべろり舐めれば前屈み。シッポ引き寄せ舐めるたび依然お腹がきついのは、もしやモンプチ太りかと暫し食べてもいないのに、思い当たって煩悶す。

「・・・太ッタ?」




という生き物は、気分がいいとゴロンゴロン実によく転がる。
その転がりっぷりを100回分集めてみたら、何らかの法則が 
みつかるんじゃないか?という、いい加減かつ無計画な試み、

それがこのゴロン百景』である。



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| ゴロン百景 | 21:00 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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花菜雨止みし後


花菜透かして雨上がり


「お陽さまダ」


「いい天気だな~」


「よし、あっちで日向ぼっこしよ!」


「ああ、気持ちいいなぁ~」


「サテ、今日も行くゾ」


「?!」


「あっ!」


「メンドクサイのが来たな~」


「エート、モシモシ?」


「ヤレヤレ」              「あっち行こ」




日向ぼっこを邪魔されて尚、悠然と去る雉ノ介。
雨が上がって陽が差して紫花菜の花の色透かせて通りが乾く頃、坂の下から雉ノ介日向求めてのしのしと上がって来たるも知らないで、隊長はドアの前、今日の予定を思案する。

ようやくそれでは行こうかと歩き始めた隊長、最初の角を曲がる辺りで礑と気づいて目を遣れば、通りの向こうの日溜りで背中に燦燦陽を受けて満足顔の雉ノ介。
お目にかかるはお初だが、いつぞや向こうの瓦礫の中に手紙の切れ端落とさなかったか挨拶がてら訊ねてみようと隊長は胸に決め、そろりそろりと迫りゆく。

気配に気づいた雉ノ介くるりこちらを振り返りゃ、チョッキのが引き紐で中年女を引いて来る。厄介者には関わるまい俺は行くぜと雉ノ介、悠然とした足取りで何も言わずに去ってゆく。
挨拶ひとつ交わさないとは失礼ですと隊長は、通りに浮かぶ春の空気を藪睨みして剥れ顔。

「グッ・・・失礼デス」





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| 外猫・他所猫・地域猫 | 21:00 | comments:11 | trackbacks:0 | TOP↑

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花開く頃雨多し


「角のニオイ、ヨーシ」


「向こうに何か気配が?!」


「むむ、異常ナシ!」


「隊員はもっと真剣に!」


「むっ?!」


「ソッチはどうダ?」


「・・・異常ナシ」


「坂の下はッ?!」


「何もナイ・・・」


「・・・出番ナシ?」




ならぬ、濡れて行こうと隊長。
花菜だと言いたいが些か巷は冷え込み過ぎてストーブ恋しい。ぽたりぽたりと庇から滴る音を聞くうちに何血迷うか隊長、ゆかねばならぬと立ち上がる。
冷たいが降っていますと言って聞かせてみたとして説得できるはずもなし。厭々出ても厭なだけ、どうせ行くなら楽しくと綿入りカッパ身に着けて隊長とドアを出る。

の雫が木の葉から垂れて流れて落ちる度、何か居たかと隊長は期待を胸に馳せ参じ、その目爛々輝かせ何か異常がみつからないかと、こちらの空いた駐車場からあちらの家のフェンス際まで遍く調査したれども、静まり返った通りには音のみぞ響きける。

足が濡れるも厭わずに坂の下まで遠征すれど、何処かの家の厨から夕餉の支度をする音がかたこと聞こえるばかり也。今宵も町内安全と安堵するべき現状に、これでは自分の出番がないと隊長が癇癪起こして突如坂道駆け上りゃ、その足許に水飛沫。

「むおぉーーーッ!!」





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旋毛曲りの鼻曲り


坊ちゃん、バナナ嗅いでみますか?


「ボク、今忙しいモン」


「むっ!」


「スゴクヘンなニオイ?」


「寄って来タッ?」


「むむむ・・・」


「鼻が曲がりマス」


「鼻が曲がりマスッたら」


「タスケテェ~!」




旋毛曲りが香り嗜みゃ鼻が曲がってご退席。
艮の風吹き込めば空から幾重も垂れ下がる雲が冷や汗流したか、昨日の晩から降る雨は近所の土手の菜花を濡らし、桜の蕾縮こまらせる春寒時雨となりにける。
こうも冷えてはやる気が出ぬと旋毛を曲げた振りをして、特等席で坊ちゃんは背中丸めて抗議する。春のペチカにあたるうち旋毛曲がりを忘れたかはせっせと毛繕い。

取り出だしたる三日月型のいと芳しき果物をうやうやしくも差し出して、そんなに退屈しているならば南国渡来の異国のかほり嗜んでみてはいかがと言うと、疑心暗鬼の表情で鼻近づける暇もなく思わず口は半開き。もっとどうぞと近づけりゃ、その凄まじき南国情緒にすっかり怯んだ坊ちゃんは鼻が曲がるとご退席。香りの道は茨哉。

菜の花濡らす春寒時雨





【蛇足的余談】
海外旅行で異国の空港に降り立つとその国ならではの匂いがして面白い。
ニホンは醤油臭いと言われるが、往路の成田空港では気づかぬその醤油臭さが復路では「おお!ジャパン!」と感動したりして匂いもお国柄(笑)。

ところでお国柄の匂いによって好みも異なって来るのか、世界各地には様々な嗜好のが存在する。

アメリカのオレンジ半島で暮らす小さな女王小梅ちゃんは芳しき苺の香りがお気に入り。透明パックの中にあるうちからスリスリと愛情を示し、その芳香をご堪能したのちガブリと召し上がる。もちろんバナナもお好きなのだそう。

同じアメリカでも西海岸にお住まいの由緒正しきベンガルの貴公子ベリーニ君はブロッコリーを美味しそうに召し上がる。なんとアボガドもお好みなのだそう。

ニホン代表は天婦羅油を鍋からゴクゴク飲んで飼い主を震え上がらせたやんちゃなデコッパチりん坊ちゃん(なんとキムチも!)とパパイヤをこよなく愛する渦巻き模様のマック坊ちゃん(柿や焼き芋もお好き)。
バナナのカホリに戦意を覚え、バナナが泣き出すまでタキシード姿で果敢にパンチを繰り出すのは素羅之介くん

しかし香りの道の真打と言えば、やはり長靴半島の巨匠ゴマチン。ごろ太とお揃いの赤いチョッキをみごとに着こなす彼女は、芸術家としてマスターピースを次々生み出すばかりではなく、脱ぎ捨てられたサンダルや靴に顔を埋めてそのカホリを愛でる香道の達人。香道教室は随時開催中だそう。

*勝手にリンクしちゃったので厭だ!という方は怒りの抗議をお寄せください。





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ニャン法術違い


「アレを・・・」

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「捕りたいッ」

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「こんなときには」

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「あの術を使いマス!」

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「すばやく」               「水平移動!」

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獲物から決して目を離さず~」

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「さらに」               「移動ッ!」

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「どうダッッ?!」

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「・・・・・・・・・・」

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「届かナイ??」


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「アレ捕りたいのに」




あはれニャン法術違い。言わぬが花の花曇。
お天道様を遮って白い帳で霞む空、蕾はじけるその日まで花を養う養花天。通常通り営業と巡回始めた隊長が突如ぴたりと足止めて、見遣るは揚羽のお姫様
冬の寒さを乗り越えて堅い鎧を脱ぎ捨てて、げに麗しきその羽で空を舞うまであと少し。捕るなどもってのほかですときっぱりご法度言い渡されて、隊長俄然意地を張る。

重要任務を手際良く行うために身に付けた秘伝ニャン法伝歩術、今使わねばいつ使うのだと足にシッポに力込め、自信満々講釈たれて右へ右へと伝いゆく。
いよいよ蛹の真下まで到達したと思ったが、あはれ隊長術違い。高みの小さな庇の陰で静かに時を待っている鎧の姫のところまで手を伸ばしたとて届きゃせぬ。

垂直跳びのニャン法を学んだほうがよろしいと口出ししたい気持ちを抑え、言わぬが花と隊員は後ろを向いて肩揺らす。
冷たい風がそろりと吹けば雲の帷が段々と厚く重たく垂れ込めて、明日は雨か隊長。

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「術マチガエタ・・・?」





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柱の陰に何潜む


「この辺に」               「何か居る!」

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「チガウッ」

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「コッチ?!」

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「むむっ」

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「ドコダ?!」

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「あれカナ~」

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「ソコ?」                「ぐぐッ」

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「ひょっとして上に逃げタ?!」

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坊ちゃん、最初から何も居ませんよ

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「居たんデスッ」

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こちらの鉢には白野路スミレ




柱の陰のご友人、記憶の中から何時出遣る。
春分越して風止んで静かなの午下がり。異常はないかと坊ちゃんが澄んだその目を光らせりゃ、柱の陰に気配有り。入らぬ隙間に手を入れようとしばらく苦心するうちに、去年木の字と遊んだことが不意に脳裏に蘇ったか柱の向こうに廻り込み、彼は何処だと大捜査。

目玉いよいよ見開いてどんなに鼻息荒げようとも、記憶の中の木の字の姿はついに何処にも見つからぬ。彼が来るにはまだ早い、今はそこには居ませんと乳母が気遣い声をかけても確かに居たと言い張って千草の上に座り込み、ぷいと横向きふくれ面。

ひと雨ごとに温もって草の葉伸びる音がする。彼方の岸から去来する客人たちを出迎えようと此岸のはざわめいて、鉢の隅には野路菫。

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「居たんだモン!」





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夕月揺する春嵐


乱暴者の春のに下弦の夕月揺れ動く


「むむむっ?!」


「コレは・・・?」


「ガサガサいった!」


「むうっ」


「ドコダ?」


「そこらじゅうで音がシマス」


「むっ!ソコかッ?!」


「アチョーッ!」


「ナンだか楽しいー」




春のに揺さぶられ、手柄捜して隊長。
散歩日和をふいにして昨日暴れた春。手当たり次第に其処彼処身体ぶつけて吹き荒れるどんちゃん騒ぎに邪魔されながら、本日警備は休業と窓辺のはご就寝。

しめた束の間休暇だと午睡に勤しむ隊員の安堵の時も日暮れまで。お天道様がとっぷりと地平の下に沈んだ途端、今夜は外が剣呑と隊長が呼びに来る。ですよと申し上げるとそれ故警備が要るのだとチョッキ着込んで勇み足。

致し方なく玄関出れば乱暴者の湿ったがびうと電線掻き鳴らし、厭だ厭だと頭振る雑木林の梢には下弦の夕月浮かべども心許なく揺れ動く。通りの空気に遠い何処かの知らぬニオイが入り混じり、が息継ぎする度にあちらこちらでガサガサと千切られた葉の立てる音。

何やら獲物の気配がすると隊長は熱り立ち、を怖がることも忘れて昂ぶる思い持て余し、姿の見えぬ相手に向かって飛んだり跳ねたり走ったり。
帽子押さえてついて来る隊員などに構っておれぬと車の屋根に飛び乗ると、今宵手柄の好機也、ここから通りを見張ると言っての中で睥睨す。

「ココから見張りマス」





【蛇足的考察】
は強を非常に厭がるし、普段強いが吹くと散歩に出ても5分もしないうちに引き返すごろ太なのだが、南吹き荒れる今宵は満月でもないのに何やら熱狂的興奮を覚えたらしい。あるいは昼寝し過ぎたのかも(^^;)。

そういえば静かな雨降りの日にはだるそうにだらだら過ごしているクセに、台風や大雨の時には突然起きて来て家中駆け回ったり、散歩すると言い張って出れば必ずはしゃいで駆けっこさせられる。
思うに、我々がコドモの頃、台風など尋常ではない状況のときに妙にはしゃいだ気分になったのと似ているのではなかろうか?
嵐の中をほっつき歩くのは危険であろうから野生動物では有り得ない行動に思えるが、それだけ彼が『 ねこばなれ 』(*anemoneさん命名)してしまったのかと考えると一抹の悩ましさを感じないでもない(笑)。

ところでごろ太が見張り台にしているのは我が家のオンボロ車。他所の車に飛乗ってはいけないというご法度を彼が理解し守ってくれているので特別に許可しているという次第。





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旗竿掲げ凱旋す


帰りのボクもひと味チガウ~」

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隊長スゴイ!                「むふーん」

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辛夷の蕾もようやく綻んで

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「前ヨーシ」                「後ヨーシ」

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「今日こそあの辺でやるゾ・・・」

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「ゴローンと!」

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「トラック」                「ヨーシッ」

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「左ダ、隊員ッ!」

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「階段見えタッ!」

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「ヤッター!」

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「どんなモンだい!」




旗竿掲げ凱旋すれば、げに誇らしき御尻哉。
陶酔境の午睡から醒めて張り切る隊長。菜虫も蝶に化ける折、コンクリートの隙間にはペンペン草やらハコベやら。春の色した光の下でシッポを立てて帰り道。
ズバリもうすぐ咲きますと当てずっぽうな予報から待たされることひと月余りようやく辛夷ほころんで、緊張解れたかふいにゴロンと転がった非武装地帯のアスファルト。

勢いづいた隊長はいよいよ足取り逞しくシッポの旗竿ピンと立て、光と影とを縫うように進めや進めお伴連れ。慌てず騒がず落ち着いて大きな角を左に折れてその目前に安全地帯の南の玉座が現れりゃ、我こそ足軽大将と後光を受けて仁王立ち。
ここまで来れば安心と今日も旗竿ふくらませ、白い階段下りてゆくげに誇らしき御尻哉。

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「むっ!アレは?!」





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春眠午睡陶酔境


「ネムイ・・・」


「・・・・・・・・」


「今、てタ?」


「起きようカナ・・・」


「でも気持ちイイデス」


「むーん」


「・・・・・・・・」


「・・・ZZZ」


「む!過ごしタッ?!」




抗い難き心地良さ、春日伝える硝子。
庭で椋鳥見逃したのは麗の陽差しがあまりにもぽかぽかしている所為なのだとか、なにしろこれ程くては両目を開いておられずに任務の途中で万が一にも事故が起きたらいけないだとか、もっともらしい言い訳で隊長はご退場。

大きな辺の特等席でどうぞと敷物勧められ、気絶寸前隊長うむと小さく返事して躊躇いもせず倒れ込む。礑と気づいて頭起こすも春の陽伝える硝子、忽ちりへ誘われる抗い難い心地良さ。戦意も任務も忘れ果て春午睡陶酔境。

やれこの隙にと隊員は庭に戻って草むしり。心ゆくまで酔い痴れて夢から醒めた隊長が、惚け眼で網戸越し隊員探して呼ぶ声に、慌てふためき馳せ参じれば任務再開ご用命。

「行くゾ、隊員!」





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陽溜りの狙撃手


「むっっ!」                  「むむっ!」

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が降りて来タッ」

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「?!」

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「アッ・・・」

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「届かないトコ行っちゃッタ」

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「むう・・・」

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「エ?コッチに来た?」

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「でも、ナンカ・・・」

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「もうどうでもいいデス」




戦意も溶かす春の陽にうつらうつらの隊長。
雀や鳩やヒヨドリがチョッキのを見下ろす場所は空を横切る黒い線。届かないのを知っていてピーチクパーチク囃されたとて見つめる以外に手立てなし。
ところが今日はフェンスの向こうに何やらついばむ姿をみつけ背中に緊張走らせて隊長は忍び寄る。先鋭部隊を離脱して単身地表に舞い降りた勇者椋そこに在り。

瞬きもせず息さえ止めて鉢の陰から睨めつけて好機いつかと待っている狙撃手気取りの隊長を、からかうように勇者椋ひと声鳴いて舞い上がる。
何処へ行くかと目で追えば、空に描かれた黒線に澄ました顔でご着席。

失意噛みしめ隊長、遺憾の念で目を閉じて無念無念の鉢の陰。も少し遊んでやろうかと勇者が頭上に舞い戻っても、ぽかぽか陽差しの慰めに戦意は溶けて消えにけり。

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「・・・眠くなっチャッタ」





【お詫び】
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ひと味違う猫隊長


「今日のボクはひと味チガウ!」

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「自分で遠足行こうカナ」

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「やめとこうカナ・・・」

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「まだ考えてたのに」

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「ココまで」                「来ちゃッタ」

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イヌフグリも咲いてますよ

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「自分で行きマス!」

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「パイプ、ヨシ!」              「穴、ヨーシ!」

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「今日のボクはひと味チガウ!」

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「でもやっぱり急げッ!」




ひと味違う隊長、いつもの味に戻りけり。
遠くに並ぶ家々が青く霞んで春日和。お天道様を味方につけて、自分の足で踏破してこそ遠足なのだと意気込んで、今日は行けると鼻息荒く南の階段目指す足取りやけに気強い隊長。
されど聳える階段を見上げてみれば気後れしたか、どうしようかと15分。

しびれ切らせた隊員にお駕籠に乗せられ隊長は、逡巡していた最中なのに合点がゆかぬと言いながら、ひと山越えたと振り返り階下の我が家と遠足先とどちらが近いか距離計る。
足許見遣ればイヌフグリ。春の日浴びてにこにこと微笑みかけるその顔に青空の色移りける。

可憐な花に励まされ俄然やる気の隊長、お駕籠を降りて歩みゆく。
その落ち着いた道行はさすが我らの隊長、頼りになると隊員が援護射撃を浴びせかければ、いよいよシッポ高く上げひと味違うと得意顔。

ところが最後の角を曲がって目的地への入口がちらりと見えたと思ったら、やおら隊長慌て出し、足手纏いの隊員を早く早くと急き立てて、焦れて駆け足急ぎ足。

100317-11.jpg

「早く早くッ!!」





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雨上がりの空言


「雨上がッタ」


上がってよかったですね!


「ヨカッタデス!」


「・・・でも」


「鳥が来マセン」


「ツマンナイ・・・」


坊ちゃん、あれ何?!


「ドレ?ドレ?」


「エート?!」




空言言えば種明かされてのご機嫌下り坂。
南の風に連れられて昨日来たりし雨雲は、気風のいいとこ見せようと鞄の中身をぶちまけて、春の埃を洗い流してこれでどうだと尊大に暁前にはご退場。

巡回前の偵察はからするのが常のこと。すっかり上がってよかったですねと鼻高々のお附きだったが、小鳥の姿が見えないと、通りを眺めるの雲行き段々怪しくなりにける。
お附きの奇術はまやかしと見抜いて呆れていたくせに、そのポケットから小鳥を出せと言わんばかりのむくれ顔。なんとかせねばとポケット探るがあるのはガムの紙ばかり。

この難局を切り抜けりゃ自分の面子も保てると、苦し紛れに見上げれば庇透かして僅かな風にむずむず動く枯葉哉。しめたなんとか誤魔化せるかと思わず枯葉指差して、坊ちゃんあれは何だと問えばは忽ち目を見張ったが刹那のうちに種明かされて更に苦しくなりにけり。

「・・・騙したんデスか?」





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今宵横綱土俵際


「むむッ?!」


「かかって来いッ!」


「横綱はボクだモン」


「不意打ちっ?」               「猪口才な!」


「トリャーッッ!!」


「不意打ちは駄目デス」


「勝負するときはまず」


「見合ってから」


「取り組みデス!」


「見合ってェ~」




稽古のはずが追い詰められての横綱土俵際。
空の向こうのどこか遠くで微かに響く音がする。じわりじわりと前進してくる雨をもたらす雲の音だと警備怠けた坊ちゃんは、持て余したる体力で夜も更けてからご狼藉。
桜の声がちらほらと聞こえ始めて思い出したが、開幕近い猫相撲春場所最初の取り組みで負けるわけにはゆかないと、ぶつかり稽古が始まった。

先に鳴いたら負けですと何度言っても直らずに、ついつい声を上げるうち不意打ちされて鼻ぺろり。口惜し紛れにむしゃぶりついてこれでどうだと凄んでも、稽古相手は怯まない。
取り組むときは見合ってからと無礼な相手に教えるも、見合ったままで追い詰められて今宵の横綱土俵際。ぶつかり稽古はまだ続く。

「見合ってェ~・・・」





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弥生の隠れん棒


「この棒の・・・」


「コッチから回ろうか・・・」


「それともコッチから?」


隊長みーつけた!


「べつに隠れてないモン」


「コッチからでいいカナ」


「エート・・・」


「どうでも良くなっちゃっタ」


「サッサと行こうっと!」




晴れた弥生の空の下、棒を残してご出発。
東の空に棒立ててぐるぐる回る春の風、今朝は北から回って来たがそろそろ南に向き変えるためその足止めた午下がり。知ってか知らずか隊長も町内安全巡回警備をどちら側から回ろうか、棒の右から左から顔のぞかせて思案中。
どちらにしても同じだと小さく呟く隊員は、堅気に悩む隊長に任せましょうとしゃがみ込む。

お気の済むまでどうぞと言って、銀の棒からちらりちらりと耳やら足やらシッポやら出入りするのを眺めるうちに待ちくだびれて隊員は、隠れん坊かと勘違い。向こう側から顔出した隊長を覗き込み、みつけましたと茶々を入れれば、コドモ騙しの遊びなぞしてはおらぬと顰め面。

それは失礼いたしましたと言われたものの隊長はなんだか気が散り上の空。
棒のどちらを回ろうか幾ら思いを巡らせたとてさして変わりはないのだと、晴れた弥生の空の下ふと気づいたか口尖らせてその前足を踏み出せば、どこかで桃の笑う声。

鉢の中ではこぼれ種から咲いたコスミレが隠れんぼ





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宵闇非武装地帯


「行こうカナ」


「どうしよっカナ」


お駕籠に乗りますか?


「シツレイなッ!」


「安全確認してただけデス」


「ヨシ、行くゾ!」


「おっと忘れタ!」


「後方ヨーシ」


「・・・前方ヨーシ」




非武装地帯の川。意固地で進まん隊長。
ひと遊びして夕寝してそろそろお腹も減った頃、帰る帰ると玄関の扉の前で座り込み、念願叶ってドアを出た遠足からの帰り道。隊長は階段の上から通りを見下ろして、頻りに鼻をひくひくしたり耳をあちこち動かすばかりで足が一向進まない。
怖気にその足掴まれたならお駕籠に乗るかと訊ねれば、何を言うかと撥ね返し、とっぷり暮れた通りに向かって意固地に押され駆け下りる。

宵闇もやもや流れゆく通りの手前で隊長は後方確認忘れていたと貝塚伊吹を振り返り、追っ手のないのを確かめてから3歩進んでまた止まる。

ようやく踏ん切りついたのか流れる闇に足を入れ、無事到着こそ我が使命、非武装地帯を潜り抜け大きな角をひとつ曲がればあとは野となれ山となれ。遅れず続けと隊員に指示を出すのも忘れずに、俄か元気で渡り始める非武装地帯の川。

「さ、隊員は遅れるナ!」





【蛇足的補足】
ごろ太は散歩をとても喜ぶ。住宅街の往来はになるとぐっと少なくなり、通行人や車に邪魔されずに歩けることがうれしいらしい。気温さえあれば雨の散歩も喜ぶのだが、どうやら同じ理由からのよう。

階段の上で延々と躊躇しているように見える彼は、実は念入りにこれから通る道に危険がないかどうかチェックしている。
様子を観察していると行く手のかなり先のほうの音が聞こえるらしく、不穏な音がしていると出発しない。(この音はワタシには判らないことも多い)
至近距離の安全は鼻と目とでチェックしているようである。
自分で大丈夫と納得するまでは進みたがらないので彼に判断を委ねているのだが、時折30分以上待ってもどうしても踏ん切りがつかぬ場合がある。
何か行く手が剣呑だということらしく、怖がるを無理に歩かせるのは危険なので、急ぐ折にはキャリーのお駕籠に乗っていただいている。

ところで散歩に欠かせないのが懐中電灯。目の利くに何故懐中電灯が必要かと笑われそうなのだが、道端に落ちている色々なものに興味を示すので、それが危険でないかどうか、ニオイを嗅ごうと鼻をつけても大丈夫なものか、足で踏んで後からその足を舐めても大丈夫なものか、などを確かめるためになくてはならない。

また、他所様の家の前で立ち止まったような時、ワタシの姿を不審に思われぬようにと自分とを交互に照らすのにも役立っている。
暗くなると雨戸の閉まっていない窓の中が外からよく見えてしまうので、窓の近くでごろ太が立ち止まったときには彼を照らしながらワタシは窓に背を向けるようにしているが、よくよく考えてみればチョッキを着た散歩させている時点で既に不審者かもしれない(笑)。





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暮れゆく自惚れ


「ボク自分で歩きタイ!」


「たしかこのあたりダ」


「このニオイデス!」


「ココダ、ココダッ!!」


「ちゃんとわかったモン」


「むおぉぅーっ」


「トリャッ!」


「つい登っちゃったケド」


「ドコに降りようカナ・・・」




お天道様に連れられての自惚れ暮れにけり。
鶏肉たくさん買ったから分けてあげると母が言い、夕暮れどきまであと少しだと茜染み出す空を仰いで、お駕籠に乗った坊ちゃんは非武装地帯を越えてゆく。
最後の角を曲がったところでは駕籠からはみ出しながら自分で歩いて行くのだと意欲満々降り立って、ニオイや音を確かめながら任せておけと歩み出す。

心許ない道案内は目的地へと近づくにつれ間違いないと頷いて、到達したと判った途端今日は自分で来たのだと階段上がって振り返り鼻高々の為たり顔。天にも昇る勢いで貝塚伊吹に跳びつくが、節くれだった幹の半ばで力尽きたか行き詰まる。

次第に腕もくたびれて着地地点を探そうと、コンクリートの敷石を困惑顔で見下ろしている慢心の自惚れは、お天道様に連れられて向こうの山に沈みゆく。





【蛇足的考察】
しばしばごろ太を連れてゆく遠足の目的地の実家まではアパートから200メートル足らず。南の階段まではごろ太の巡回コースなのだが彼はなぜかその先に進まず引き返してしまうので、遠足にはいつもお駕籠で出かけている。
このお駕籠で通る80メートルほどの非武装地帯、帰るときには進んで自分で歩くのに、往き道はあまり歩きたがらないことが多い。
遠足は連れて行ってもらうもの、と習慣づいていることが主な理由だと思うのだが、実はワタシにはもうひとつ心当たりがないわけでもない。

ごろ太と実家の庭から通りに出て非武装地帯を散策していたときに、通りかかった散歩中の柴犬が飛び掛ってきたことがあるのだ。
向こうから犬が来るのが見えたので通りの反対側に避けてはいたのだが、近づくにつれ犬は唸り始め、唸られたごろ太は背中を丸めて毛を逆立て、故意ではないと思うが次の瞬間こともあろうに犬の飼い主がリードを離したのである。
慌ててワタシがごろ太に覆い被さって事なきを得たのだが、数えるほどしか聞いたことのないごろ太の「シャーッ!」という威嚇の声のうちの貴重な1回はその時にも聞いた(笑)。

追い詰められて恐怖にかられたは攻撃的になる場合が多いので、ごろ太に何もなかったことも相手の犬を怪我させずに済んだことも幸運だった。
それ以来ごろ太は犬を警戒するようになってしまった。また同じようなことが起こってはいけないので、散歩中の犬と遭遇したらごろ太を抱き上げて通り過ぎるまで待つことにした。
犬が飛び掛って来た時ごろ太は実家の方に向かって歩いていたので、彼の中になんとなく厭な記憶が残っていて、実家の前の通りを歩きたがらないのかもしれないというのが、心当たり。

それから10ヶ月が過ぎたが、最近こうして自分で歩いて行くと言うようになったということは、厭な記憶が薄れつつあるのではないかと、実家目指して歩いてゆくごろ太の背中を見ながら考えたりしている今日この頃である。


【そして余談】
高いところからが落ちたときには、まず身体を捻って頭を地面と水平にしてバランスを取ろうとするのだそうだが、しがみついていた木から飛び降りる折にも上半身の体勢をを先に整えているという証拠写真(笑)。
つまり、ごろ太にとって落ちるのと飛び降りるのは同じということ(^^;)?

「トオッ!!」





【お詫び】
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黄金色の無慈悲


「お天道様はいいねェ!」


「ふーっ・・・」


「・・・」


陛下、おみ足を下ろし忘れてますが・・・


「大きなお世話だよ」


「さ、毛皮の手入れでもするかねェ」


「プリン姉さん・・・」


「ウン?」


「なんだか・・・」


「やっぱり鬱陶しいねェ」




黄金の陽射し背に受けて佇む切ない影法師。
空に太陽戻って来たと女帝のご機嫌麗しく、傾き始めた午後の陽射しをいつものお席で浴びる姿の毛衣黄金に染まりける。光輝くその華やかさ見上げるほどに神々しいと賞賛の視線感じたか、女帝はますます上機嫌。慢心吐息を吐きながらちょいと頭を掻きにけり。

抜かりないのが身上の女帝陛下がうっかりと、我を忘れておみ足を下ろさぬままで春の空気に台詞の入らぬ吹き出しをぷかりぷかりと浮かべけり。
いと可愛らしきお姿と微笑みながら声かけりゃ、大きなお世話と一蹴されて乳母は慌てて視線を落とししどろもどろで黙り込む。

抱き上げられた坊ちゃんが、女帝陛下の御身繕いを映した瞳輝かせひたすら見詰めていることに、不意に気づいたプリン女帝は鬱陶しいと仰いながら今日も無慈悲に背を向ける。

輝く光背に受けて佇む乳母に抱かれたまま、再び女帝振り向かぬかとじっと見守る影法師。

「コッチ向いてクダサイ!」





【蛇足的余談】
以前お話したのだが、ごろ太が他所様の門柱や塀や階段に上ることは基本的にご法度。嫌いなお宅もあるわけだし、せせこましいニホンの住宅街において少しでも余計な摩擦を避けるため。
飼い主がついていながら傍若無人な振る舞いをさせると、ごろ太のみならず外猫や野良の立場がますます悪くなる。の社会的立場が少しでも悪くならぬよう、飼い主が摩擦を起こしてはならないと思うからである。

そのくらい構わないと言ってくださるお宅もあるのだが、に上って良い塀とダメな塀を区別させることが困難なので一律ダメということになっている。

しかし、プリンのこの冷ややかな態度・・・ひょっとするとごろ太のことを、いつも自力で上って来ずニンゲンを頼っている腰抜けと思っているが故かもしれぬと考えると、ごろ太には申し訳ないことをしているなぁ(^^;)。





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| プリン | 21:00 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

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筒持て走る猫有

ご愛嬌しっぽのりっぽさんからバトンが回って来ました。
クタビレて低速ヨロヨロ走行の乳母に代わって、韋駄天ごろ太がバトンを持って次の
走者のもとまで走ります(笑)。

回答中のリンクで該当する記事にジャンプしますので、お時間とご興味のある方は
どうぞリンクも辿ってお楽しみくださいませ。




1 名前・年齢・職業は?



薄皮ごろ太、でもボクの毛皮は薄くナイ。2歳と8ヶ月デス。

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あるときは猫同心、あるときは猫神様・・・、
でも町内安全維持のための巡回警備隊長がボクの天職カナ。



2 資格は?

ニャン法を3つ習得してマス!

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押し鮨の術         伝い歩きの術         十字の術



3 今の悩みは?

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お湯をざぶざぶかけられてヘンな泡だらけにされたから、
まだヘンなニオイが取れナイ。落ち着かないデス。



4 あなたの性格を一言でいうと?

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やんごとなきお坊ちゃんデス。
でもプリン姉さんにはウザイって言われタ・・・。



5 誰に似てるって言われる?

B2Q5.jpg小さい頃会ったヒトに
捨てじゃなく17万8千円に
見えるって言われタ。

17万8千円てどんな顔か
ボクは知らないケド、
絶対カッコイイと思う!!





6 社交的?人見知りしちゃう?

知らないヒトや大きなヒト、
それから大入道は怖いデス。
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7 人の話には、しっかり耳を傾ける?

B2Q7.jpg乳母は聞いてないって言う。

だけど寝ているように見えても
ボクたちはちゃんと声のする方に
耳を向けて聞いてイマス。

同じ屋根の下で猫に隠しごとは
できないんだモン!





8 ギャンブルは好き?

30回に1回焼きカツオをもらうために30回ねだるから、
ギャンブル好きなんだって乳母に言われマシタ。
でも、ボクは2までしか数えられないのに?




9 好き、嫌いな食べ物は?

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モンプチとトロミと焼きカツオはおいしいデス!
でも、なぜか草を食べるときのが大きい口になる。

乳製品は断固拒否シマス。





10 恋人はいる?

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ボクにコイビトって考えたコトナイ!
町内の治安維持が忙しいからナァ。




11 彼氏・彼女にするなら、こんな人が理想

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ボクはプリン姉さんとなかよくなりたいデス。




12 趣味・特技は?

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ボクの任務でもあるケド、お散歩デス。
乳母に一緒に歩くの上手ってほめられマス!




13 ケンカしても自分から謝れる?

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猫のケンカは先に鳴いたら負けだって乳母が言うケド、
猫相撲のときについ鳴いチャウ。

でもボクは負けたことナイはず!!





14 親友と呼べる人は何人いる?

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遠くに居るWeedy爺にお揃いのキレイなお皿とモンプチもらッタ!
あったかくなったら木の字や大和の親分とも遊ぶんダ!




15 バトンを回してきたあの人は○○である

りっぽさんは絵に描いたような細やかな善きヒトだって乳母が言ってタ。
ふっくらお餅みたいな優しいおにたんと、ふわふわで美人のおねたんと、
お散歩好きでちょっとお転婆なふくちゃんとなかよしなんだって。

ふくちゃんとお散歩しているりっぽさんのお母さんがスゴク美人だから、
きっとりっぽさんも美人だろうって乳母は言ってる!





16 今までの経歴で面白いことや、自慢できることは?

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乳母の木登り教室で大きな木に登って楽しかッタ!

ボクの自慢は長~いベロ。あんまり長くてしょっちゅう しまい忘れちゃうんダ。





17 これの為なら一食抜ける!ってことは?

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焼きカツオをくれるまでゴハン要らないってする。
でもお腹が減るとうっかりゴハン食べちゃうんだよナ。




18 今、行きたい場所は?

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大入道のウチのヘンな石の柱の天辺に行ってみたい。
だけどいつもダメだって言われマス。




19 もし、自由に使える10万円があったら何に使う?

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ボク紙で遊ぶのダイスキ!!ビリビリ破いてやっつけマス。




20 将来の夢は?

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ボクがよく乳母の股にはまって寝てるのを股猫寝って言うんだって。
そんなに股がスキならいつか猫又になってごらんって言われたから、
いつか猫又になってみたいと思ってマス。




21 その為に何かしている事はある?

シッポがちゃんと2股になるようにお手入れに励んでマス。




22 バトンを回す人の紹介を盛大にお願いします
   (印象付き)


ええと、皆さんお忙しい時期で名指しでお願いするのをやめようかと思ったのですが、それも寂しいのでワタシが回したい方の中から3人のご紹介をします。
ごろ太がひとりっ子なのでひとりっ子猫さんがターゲットになりました(笑)。

名指ししちゃってゴメンナサイ。無理にではないので受けてくださってもくださらなくても構いません。気楽に受け流してくださいまし。
受け取ってくださる方のもとまで韋駄天ごろ太が筒持って走ります。
また、遊びに来てくださっている方で「バトンやってみたい!」とお思いになる方、どうぞご遠慮なさらずにコメント欄にて名乗りをあげてください!改めてご紹介いたします(^^)。



  美味しいものが食べたい IN USA の anemoneさん

    遠いアメリカの片田舎で、ウサギや小鳥やプレイリードッグの安全を守る
    尻枝みこ巡査のパトロールにボクは興味津々!
    みこちゃんのシッポはちょっとだけ曲がっていてボクのに似てるんだって。
    (お料理上手なanemoneさんの珠玉のレシピと愉快な文章が満載です)


  shiromedakaちゃん GO!GO! の shiromedakaさん

    ぽんぽんシッポのはるちゃんは、オトナになってからshiromedakaさんと
    出逢ったんだけど、とってもなかよしなんダ!
    オヤツの花ささみつかみ取り大会が、ボクはとってもうらやましいナァ。
    (16年越しの願い叶ってはるちゃんと暮らすshiromedakaさんの親ばか~んぶりは必見)


  太郎ちゃん日記 の alpenkatzeさん

    ビールとソーセージの国でお散歩している太郎ちゃんには、そっくりな
    毛並みのネコちゃんっていう友達もいるんだって!
    やんちゃな7ヶ月齢の太郎ちゃんが雪に頭を突っ込むところはカッコイイ。
    (太郎ちゃんのやんちゃぶりに泣かされながらも可愛くて仕方ないalpenkatzeさんです)



以上でバトンは終了。何かのご縁で回りまわって来るというのも有り難く面白いものですが、以前自己紹介バトンを受け取ったこともあるし、なるべく受けたことのない方に回るほうが楽しいのではないかと思いますので、ワタシのバトンリレー参加はこれにて打ち切りにしようかなぁと考えております。低速ヨロヨロ走行ですしね(笑)。





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お出迎え猫隊長


「むむむっ?!」


「アレは・・・」


「帰って来タ!」


「オカエリナサイ」


「何か食べて来タ?」


「も、もういいデス」


「入ってッチャッタ・・・」


隊長も家に入りましょうか


「今出たばかりデス!」




巡回警備に出たはずが出迎えだけに終わりけり。
お天道様の真似をして隔日勤務の隊長。午後には雨も降り出して小雪ちらつく冷え込みに今日の警備は休業とあんなにきっぱり言ったのに、日が暮れてからやはり今宵は巡回すると言い張って、すったもんだと揉めた後、小雨気にせずドアを出る。

あたりのニオイ確かめてさてと勿体つけたとき、ぼうと光った外灯に照らされ近づく黒い影。隊長は助走つけ小塀の上に飛び上がり、働くヒトが帰って来たとシッポを立てて出迎える。
挨拶済ませ働くヒトが入っていった玄関扉をお名残惜しく眺めるに入りましょうかと訊ねれば、町内安全警備のためにさっき出て来たばかりだと耳を倒してご立腹。

それなら早速始めましょうと言われて通りを見下ろせば、すっかり濡れたアスファルト黒々に溶け込ませまだ降り続く宵時雨。見つめるは思いあぐねてシッポ動かすばかり也。

「どうしようカナ・・・」





【蛇足的考察】
連れ合いには大変失礼な話だが、ごろ太はさほど彼に懐いてはいない(笑)。
連れ合いに朝ゴハンをもらっておいてワタシを起こしに来るし、普段抱かれたり撫でられたりあまりさせないのだ。
嫌いなワケでもないのだがつかず離れずといったところだろうか。家に居る時間が短いこと、男性はどうしても大きな物音を立てがちなこと、そして動物は基本的に雄を怖がる傾向がある、ということも関係しているのかもしれない。

ところが、である。こうして散歩をしている折に連れ合いが帰宅すると、ごろ太は大変うれしそうに駆け寄って出迎える。
(ちなみに他所のヒトが近づいて来ると逃げるか隠れる)
単独行動を好み社会性がないと言われるでも、このように家の者をきちんと区別して、何らかの関係性(=群れ?)を理解しているかのような行動を取るのだということに毎回感心させられる。
食べ物が充分にあれば、近年は野良同士でもある程度社会性のあるまとまりが認められているが、飼い猫は殊更その傾向が強いように感じられる。

もうひとつ興味深いのは、連れ合いがたまに散歩に同伴するとごろ太がいつもより気が大きくなること。特に陽気のいい時期には行ったことのないところへ足を伸ばしてみるきっかけになる場合が多い。
頭数が増えると心強い(=団体的行動?)という意識があるのだろうか?

ワタシは動物行動学・心理学的に面白いと思って観察しているこの行動、連れ合いにとっては鼻の下が伸びるウレシイことで、普段つれなくされていてもついついメロメロになってしまうところも、またいとをかし(笑)。



【そしてオマケ】
霙まじりの宵時雨、には雪に変わりけり。寒いです!

「雪ですよ!」              「むむっ?!」






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突如独走徒競争


「隊員ッ?!」


「む、後ヨーシ」


「わかってマスね?」


「勝負デスよ!」


「位置について~」


「ヨーイ・・・」


「ドンッ!!」


「ばびゅーーーん」


「今日もボクの勝ちダ!」




弾丸の後足、目を離すまじ縺れ足。
まとめてざっと降り注ぎ去ってくれればいいものを、どうも今年の春霖は途中で休みを取りたがり、またもや雨の中休み。通り乾けば隊長も胸中揚々してきたか、巡回半ばで立ち止まりシッポにぴんと力を込めて気合い入れよと呼びかけて、突如始まる徒競争。

ヨーイドンのピストルの引き金代わりの背中のばねで弾丸発射の隊長に後れちゃならぬと隊員は、勝てぬ勝負と知りながらアスファルト蹴る後足目を離さずについてゆく。
緩い上りの坂道を渾身駆け足縺れ足。

今日も勝ったと勝ち誇り膝に擦り寄るの頭がごつんごつんとぶつかって息切れ隊員へたり込みゃ、名もなき草にご苦労さまと慰められて照れ笑い。

息切れ隊員を犒ってくれた心優しい路傍の草





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初物までは雨幾つ


「クダサイクダサイッ」


「ボクのサラダ!」


「サラダの正しい食べ方は・・・」


「まず舌触りを楽しんでから」


「歯応えを確かめマス」


「ウマイ!」


「全部いっちゃえー」


「アレ?お終いデスか?」




初物サラダを味わうまでに雨の日数えてあと幾つ。
朝もはよから降り続く冷たい雨風止まぬかと待つうちに、いつしか暮夜となりにけり。硝子の窓の向こう側見えるは雨粒ばかり也。確認しては目を瞑り日がな一日うとうとと無駄に過ごしてしまったと、手持ち無沙汰な坊ちゃんが駄々こね始めるその前に、今日は屋内サラダバー。

彼の愛する路地物サラダは霜月以来品切れで野菜不足が募ったか、温室育ちは香りが薄いと難癖つけることもなく、青見せれば一目散。シャクシャクとした歯触りと青い爽味に夢中になって、気づけばサラダはなくなってお終いですかと不得要領。

温室育ちの坊ちゃんがご無沙汰している路地物を、再び見つけ初物サラダと浮かれて頬張るその日まで、雨を数えてあと幾つ。





【お詫び】
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風呂上りの一杯


「こないだゴミいっぱいつけたから」

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「今日は念入りに洗うって」

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「終わったら」              「モンプチだ」

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「頭からお湯かけられたって」

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「ボク平気デスッ!」

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「がんばるモン」

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「おしまい?」               「モンプチ?」

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「もう出マス!」             「ヒイィーッ!」

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よくしぼって拭いてからですよ




お風呂上りの一杯を水滴らせ思し召す哉。
睦月にシャンプーしそびれて押され押されているうちに、気づけば春になっていた。春日うれしと謡い踊ってゴミにまみれた坊ちゃんを今日こそ洗うと腕まくり。
お湯にも負ケズ泡にも負ケズ呪文も唱えていないのに、これが終わればモンプチとご馳走頭に思い浮かべて健気に今宵も耐え抜いて、最後のすすぎ終えた途端に勇んで出口に突き進む。
ご馳走まではもう少し。ずぶ濡れは引き戻されてしぼられ水を滴らす。

最後の試練はドライヤー。ふんわり毛衣乾いたらさあさ召しませモンプチを。舶来物の空飛ぶお皿でお風呂上りに供される是格別のご馳走と陶酔は舌鼓。

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「風呂上がりのモンプチ!」

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「ンマイッ!!」





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春愛でる猫の足


「コレ、春のニオイ?」


「歯磨きィ~!」


チビッコ菖蒲くすくす笑い


「笑われタ?」


水仙のうてなも微かに揺れる


「ボクもソッチに行こうカナ」


「ヨシ、上から行きマス」


「ウテナってドレ?」


「ソッチ?」


花も潰さぬの足が恨めしい




げに柔かきの足、春野愛でるも恨めしや。
ゆうべざんざん降ったと思えばからりと上がり春日和。注ぐ陽差しを浴びながら野暮天は歯を磨き、小さな菖蒲や水仙のくすくす笑う声がして、ひと雨ごとに春野哉。
しゃがんだままで花ばかり見ているお附きに坊ちゃんが、何か虫でもいるのかと我も我もとやって来る。わざわざ石経由して虫は何処だと踏み入れたその足の下クロッカス。

の通ったその跡は細い葉ひとつ折れぬまま。げに柔かきの足。花さえ潰さぬ身軽さに、草も蕾も踏み潰す己の足の無骨さ思えば羨ましいやら恨めしいやら、ついつい溜息漏らしてみれば萌黄を帯びた陽の中に、ぽつりと浮かぶ感嘆符。

「ボクの足ってやわらかい!」






【蛇足的園芸寄り補足】
チビッコ菖蒲( Iris reticulata‘Cantab’)は、ミニアイリスとかドワーフアイリスなどと呼ばれる早咲きの小さなアヤメの仲間で、地表から花の天辺まで数センチ程度。但し花の後であまり美しくない硬い葉が20センチ以上に伸びる。
写真のものは淡い色のカンタブ(キャンタブ)という園芸選抜種。
トルコやアルメニアや中東が生まれ故郷で、おそらく砂礫地に自生している。

高温多湿のニホンでは球根が腐りやすいと言われているが、西日がガンガンに当たる場所で植え放しのまま、もう10年ほど毎年顔を見せてくれている。
育ててみたい方におすすめする植え場所は日当たりの良い家屋の建物の際。水はけの良い土を盛り上げた花壇ならなおヨシ。
建物の際は大抵オソロシク水はけが良く、雨が当たりにくく、そして冬暖かいので、日当たりさえ良ければラベンダーやサントリナのようなハーブを植えるにも適している。逆に乾燥を嫌う植物にはあまり向かない場所だけど。
似たような理由で、暑さに弱いものは大きな石の際などに植えるのも吉。石の際で咲く植物というのもなかなか風情があるのでおすすめ。

ところでアイリスは勿論クロッカスもアヤメ科。そして水仙はヒガンバナ科。
先日お話した要注意植物に属することをお忘れなく。はわざわざ口にしようとはしないが、猫草になるイネ科植物に草姿が似ていなくもないからか、時々齧ってみようとする場合もある。

ニンゲンが水仙の葉をニラと勘違いして食べて中毒になったという話もたしかあったような・・・。





【そして蛇足的オマケ】


桃色明太子スパゲティ

だって亜米利加のプレイリードッグがご近所さんの anemoneさんがお雛祭りにすごくキレイなちらしずし作って食べてたんだもん(笑)!
生粋のニホン人のワタクシはお雛祭りにコレを食したのだ。どのへんがお雛祭りかって言うと桃色なとこが・・・(^^;)。

玉ねぎと椎茸と奮発して大量の明太子(の切れ子)を投入して春色を再現したこの力作(?)、海苔がのり過ぎて端っこの写真しか使えない。
で、わざわざ載せるような代物ではないのだけれど、ひとえに海外チームに明太子を自慢したいという思いだけでここに登場。・・・しかもまたスパゲティだし。





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啓蟄待ち侘び


「むっ?怪しい気配デス」


ウチのですよ、隊長


「今スグ確かめマス!」


「ココ?」


「ふむふむ」


「ソコデス!」


「いや、コッチ?」


「アレ?」


「・・・いつもと同じ?」




鎧戸閉ざし縮まる虫を匿う椿と温き土。
段々空に積もりゆく不穏な雲を仰ぎ見ながら、町内治安維持のため雨が戻って来る前に隊長とひと仕事。律儀に任務をこなすつもりで玄関を出た隊長は、3メートルもゆかぬうち外から我が家のを覗いて怪しい気配がするのだと座ったきりで動かない。

先ほど異常なかったはずとお伴が言って聞かせても、昨日うらうらお天道様に温められた春の土、そろそろ虫が動いても不思議はないと主張され結局に逆戻り。
勝手知ったる狭き、枯葉露草踏みしめてのしのし歩けば歩くほど、ようやく鎧戸開けかけた虫は慌てて引っ込んで、隙間の向こうで様子窺う気配微かに残るだけ。

勘違いかと首捻る隊長の足許の、青々茂る露草の中落ちてなお咲く椿かな。

足許に落ちてなお咲く椿かな





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ゴミだらけゴロン


「お天道サーマー」

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「みょ~~ん」

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「ありがーたやー」

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「気ン持ちイイナー」

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「まだ終わりじゃないデスよ・・・」

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「しーろい壁ーもー」

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「むっふ」                「むっふ」

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「輻ー射ー熱ゥー」

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「ハァーヨイヨイ」







*春らしくなってきた3月初め、駐車場にて ( #17/100 ) 



ゴミの錦を鏤めて日向のはご満悦。
昨日とうとう雲の後に隠れたままで帰って行ったお天道様も、桃の節句は休めぬと今日は元気に現れて、春寒時雨の中休み。プリン姉さんお出でになれば、雛ゴッコもできるかと浮かれた坊ちゃん向かった先は陽射し長閑な駐車場。

うらうら漂う透明な春の空気に酔いしれて、雛ゴッコの淡い期待は音も立てずに空に消え、晴れてうれしや出鱈目な謡に合わせて舞い踊りゃ、転げる地面に敷き詰められた木の葉屑やら塵芥。止める間もなく鏤められての毛衣ゴミ錦。

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「あー、スッキリ」




という生き物は、気分がいいとゴロンゴロン実によく転がる
その転がりっぷりを100回分集めてみたら、何らかの法則が 
みつかるんじゃないか?という、いい加減かつ無計画な試み、

それがこのゴロン百景』である。




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帰りもよいよい


「ムムッ?!」


「その・・・」


「待てェー!」


「グググッ・・・」


「チョコザイなッ」


「ウリャァーーッ!」


「なんのまだまだっ」


「とりゃァッ!」


「・・・クタビレチャッタ」




遊び放題遊んだら、帰りもよいよい駕籠道中。
ゆうべ遅くに降り出した時雨は朝まで居残った。パトロールには少し寒いがこれからお日さま出て来ると天気予報が言ったからちょっと出かけてみましょうと、お駕籠に乗せた坊ちゃんと湿った通りに出てみれば、芽吹き始めた木々の芽に残った小さな雨粒は小さく光るビーズ

ビーズのごとき水よりも広々とした実家の床を転がるがうれしいと、見開いた目とふくれたシッポで跳びかかったり走ったり、はすっかり無我夢中。
庭も通りもすっかり乾きお散歩がてら帰ろうとチョッキをお召しになったのに、もうくたびれたとむずがって母の部屋まで逃げてゆき、どたりと身体横たえて暗くなるまでご就寝。

待てども待てども目覚めぬを再びキャリーに詰め込んでやっとのことでドアを出りゃ、通りに宵闇満ち満ちて雲の向こうに隠れたままでお天道さまは足の下。
お駕籠に乗った坊ちゃんは寝ぼけまなこで宵闇嗅いで、まこと気楽な帰り道。

「帰りもよいよいデス」





【蛇足的考察】
ごろ太が夢中で追いかけるお気に入りのオモチャは、に人気のウニでもふわふわボールでもない。そういうキレイな可愛らしいオモチャで遊んでくれると絵的に助かるのだが、彼はゴミボールにご執心である。

写真にちらりと写った転がるは、食品などを入れるやわらかいビニール袋を丸めてテープで固めたもの。適度に滑ってよく転がることと床を転がってゆくときの音が好きらしい。
このビニール玉のほかにレシート玉(紙玉)もお気に入り。これは投げる前に手で丸め直すときのカサカサいう音が堪らない様子。

ところでこの玉遊び、彼なりに毎回ストーリーというか展開が決まっているようで「ココ」というコースに投げないと知らん顔をされるのだが、その「ココ」がどこなのかということに毎回悩まされる。
から玉が遠ざかっていく、あるいは目の前を横切ってゆくという基本を押さえていても、角度が違うと冷たい視線を浴びせられ空しさを味わう。
が、ひとたび火が点けば投げるフリをしただけで廊下の端まで突っ走ってゆくのだから可笑しい。

ついでにこの遊び、ワタシ以外のヒトがやってもごろ太はなぜかほとんど反応しない。手元で玉をカサカサ鳴らす・お望みのコースに投げる・シャッターを切るという一連の動作は困難で置きピンすらできぬ。
ブレブレの写真はそれでもやっと撮れたのよ、という言い訳(笑)。





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| 遊ぶ猫 | 21:00 | comments:19 | trackbacks:0 | TOP↑

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