チョビ髭愉し
オツに澄まして気取っているが |
右の頬っぺたをとくとご覧あれ |
黒いチョビ髭がついてますが? |
「チョビ髭なんてついてないデス」 |
ついてますとも ホ~ラホラ! |
「・・・なんだか不愉快デス!」 |
愉しや可笑しや、猫にチョビ髭。 もちろん乳母が色鉛筆やクレヨンで描いたワケではないのである。やめておくよう言っているのにトラックの下に顔を突っ込みフガフガフガフガ嗅ぎ回るうち、汚れた煤がついたのだ。 懐中電灯に照らされて有り有りと浮かび上がった黒い筋。一目瞭然どこから見ても片頬にしかつかなかったことが悔やまれるほどの紛う方なきチョビ髭である。 時折フラフラ飛んで来る当てにならない蛾を待って同じ場所から動かずに、西のお空の裏側に赤い色した太陽が姿を隠して40分は過ぎた頃。肩を竦めて足踏みしふっと気づいたチョビ髭の面白いやら寒いやら。シビレも切れてヤケクソにチョビ髭チョビ髭と連呼する。 |
チョビ髭やーい うるさいデスッ! |
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| 散歩猫 | 21:00 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑