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ごろ太三昧

(雑種猫ごろ太の乳母日傘な日々)

2009年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年11月

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十五夜お月様


雲の切れ間に月光射せど


猫が見るのは物陰や


宙を舞う小虫の姿ばかり也


影絵遊びをするうちに


現れし満月にヒトは心奪われ


地上の満月を猫は追いかける




名月の明かりも蠢く虫を照らしてはくれぬ。
午後遅くまで降っていた雨は午睡から覚めると止んでいた。空に残った分厚い雨雲の向こう側、姿の見えぬ太陽が地平に姿を消した後、清けき風に誘われて坊ちゃん連れて外に出る。
東の空に金色の絵の具をひと刷けしたような輝く雲が目にとまり候。見つめる雲間から満月が遠慮がちにこちらを覗き候。目の合う暇もなく猫に急かされ、名月に背を向けて進み候。

拙者も猛獣の端くれ。月光浴びて血が騒ぐのだとのたまう彼は獲物求めてさまよい歩く。
見つめる先は物陰隙間、仰ぎ見るのは外灯に照らされし小虫の姿ばかり也。そんな坊ちゃんの野望とは裏腹に、手の届く獲物はなかなか姿を現さぬ。
捜し疲れて小さな階段に腰を下ろした坊ちゃんと影絵遊びをするうちに、重たい雲に穴開けて先刻の月が煌煌と姿を現した。清く嫋(たお)やかなその光に、何卒悪しきココロの洗濯をばとお願いしている最中に、休み疲れた坊ちゃんが向こうの草叢に行くのだと引き紐を引く。

お目当ては先だってのあのお方に違いない。草叢に潜む黒い虫には満月の光とて届かぬと彼は言う。そうして懐中電灯が拵えた地上の満月を追って、今夜もお務めに励むのだ。

(これで終れるワケもなし。明日はイヤ~な虫が登場するのでご用心。)




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| 散歩猫 | 21:00 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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